取締役会の実効性を高める議題設定と取締役会事務局の役割【前編】

今月中にも確定するコーポレートガバナンス・コードの第三次改訂案では、「取締役会事務局の機能強化」が明確に打ち出されている(原則4-14の解釈指針参照)。通常の取締役会運営を適法かつ効率的に進めることに加え、さらに踏み込んで取締役会の議題設定に主体的に関わることも取締役会事務局(以下、事務局)の重要なタスクとなる。

2025年4月30日に経済産業省が公表した「『稼ぐ力』の強化に向けたコーポレートガバナンスガイダンス」は、事務局の役割として「CG・取締役会の実効性向上の推進等」を挙げ、その役割を踏まえた具体的な実務として「議長との連携により、適切な取締役会アジェンダを設定し、CG・取締役会の実効的な運営や改善に貢献」することを示している(55ページ参照)。このような事務局への期待を踏まえ、本稿では、取締役会の議題設定のプロセスと、そこにおいて事務局が果たすべき役割と実務上のポイントを、前・後編に分けて解説する。・・・

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