変化する日本企業のパーシャル・スピンオフ

東京国際大学教授
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター招聘研究員
吉村一男

日本企業の中には、成長性や事業特性の異なる複数の事業を抱え、経営資源を適切に配分できていない企業や、各事業の価値が企業全体の市場評価に十分反映されていないところがある。こうした課題を解消するには、個々の事業の収益性だけでなく、グループ全体の成長戦略との整合性を踏まえ、事業ポートフォリオを見直す必要がある。その手段の一つが、親会社が、対象事業を営む子会社の株式の一部を保有し続けながら、残りを自社の既存株主に分配して、その子会社を独立させるパーシャル・スピンオフだ。


パーシャル・スピンオフ : 親会社が子会社株式の一部を保有し続けながら、残りを既存株主に現物配当として分配し、子会社を独立・上場させる手法。子会社株式のすべてを分配する通常のスピンオフと異なり、親会社との資本関係を一部維持する。

例えば、・・・

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