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【役員会 Good&Bad発言集】マイナンバー制度への対応

 X社では、人事担当取締役、経理担当取締役、情報システム担当取締役らが中心となり、従業員や取引先から提出してもらうマイナンバーの収集方法や提出されたマイナンバーの取扱方法などマイナンバー制度への対応を検討する会議が開かれている。

 会議の冒頭、X社マイナンバー推進事務局から挨拶があった。

「本日はお忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます。新聞報道等でご存知かと思いますが、2016年1月から社会保障・税・災害対策の行政手続において、マイナンバーの利用がスタートします。それに先立ち、2015年10月より市町村からが住民票の住所にマイナンバーの通知が始まっており、当社としても従業員等からマイナンバーを収集する必要が生じています。そこで本日の会議では当社としての『マイナンバーの取り扱いについての考え方』をとりまとめ、今後はその内容に従ってマイナンバー対応を進めてまいりたいと考えています。」

 この会議において、出席取締役間で次のような発言が交わされました。次のAからCの発言のうち、どの発言がGood発言でしょうか?

人事担当A取締役:「給与所得の源泉徴収票の作成や社会保険料の支払手続などでマイナンバーが必要になりますので、従業員からのマイナンバーの取得は人事部門が担当します。マイナンバーの取得の際には利用目的の明示や本人確認が必要とされていますが、従業員は会社と雇用関係がありますので、これらの手続を省略して効率的に進めます。」

経理担当B取締役:「個人の取引先に講演料や不動産賃料などを支払う場合にも、マイナンバーを取得する必要があります。したがって、取引先関係のマイナンバー対応は経理部門が担当することとし、まずはマイナンバーの収集が必要な取引先の洗い出しから始めます。そしてこれを機に、取引先から取得したマイナンバーを「取引先管理用ID」として活用したいと思います。」

情報システム担当C取締役:「人事部門、経理部門の主導でマイナンバー制度への対応が円滑に進みそうですね。情報システム部門としては、従業員から取得したマイナンバーを「社会保障」や「税」などの事務ごとに既存システムで管理できるよう、既存システムを一部改修したいと思います。マイナンバーを管理・収集するための新たなシステムは構築しません。それと、法人に対して付与される法人番号を『取引先管理用ID』として活用できるようにシステムの見直しを検討したいと思います。」

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