定時株主総会を無事に終えたY社では、Z監査法人との監査契約の締結に向けて、監査役会が、会計監査人に再任されたZ監査法人から提出された翌期(進行期)の監査報酬の見積書と往査計画案の内容を検討しているところだ。
監査役A:「お手元にお配りした資料が、Z監査法人から送付された見積書と往査計画案です。Z監査法人の往査計画案では、今年も全工場を往査いただく予定になっていますね。」
この発言を受けて、監査役B・C・Dの3人が次の発言をしました。3人の発言のうち、どの発言がGood発言でしょうか?
監査役B:「全工場ですか。それはそれでありがたいことですが、毎年のように全工場を往査してもらわなくてもよいのではないでしょうか?」
監査役C:「私はそのようには思いません。Z監査法人に全工場を往査してもらった方が、監査役の立場としては安心です。むしろ、営業所や物流倉庫もすべて往査してもらうべきです。」
監査役D:「私はむしろ逆の意見です。決算書は本社経理が作るものである以上、工場などに出向く時間があったら、その時間を本社経理での監査時間に回して、じっくりと時間を掛けて監査してもらうべきです。」
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