甲社の経営会議では、購買担当の取締役が先月分の購買関係の月次報告をしています。
財務担当取締役A「この報告事項の『仕入先乙社現金決済化』ですが、経緯をもう少し詳しく教えてください。」
購買担当取締役B「これは、先月末に乙社の営業担当者から依頼され、従来の振込支払いから現金支払いに変更したというものです。締め日や支払日についての変更はございません。当社のルールでは月間20万円未満の支払いであれば現金支払いが認められており、甲社との取引実績から見てもその水準を超えたことはないので、変更に問題はないと考えます。」
これについての下記の発言のうち、どの役員の発言がGoodでしょうか?
販売担当取締役C:「当社のルール上認められた決済条件への変更であり、かつ、締め日や支払日は、従来どおり『月末締め翌月末支払い』のままであり、当社の支払いが早まったわけではないことから、特に問題はないと考えます。」
財務担当取締役A:「なぜ先方の営業担当者が、振込支払いを現金支払いに変更することを望んだのでしょうか?現金支払いは不正の余地があることから、今回の決済条件の変更依頼に不正を行う意図があるのではないかが気になります。」
購買担当取締役B:「先方の意図まではわかりませんが、当社としては乙社から必ず領収書をもらうようにしておくので問題は生じないと考えています。」
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