A社(連結子会社を30社有する上場会社)の取締役会では、社外取締役の「子会社のZ社で、販売業務の責任者にJ-SOXの業務記述書について質問したところ、その責任者はきょとんとしていた。いくらZ社が連結子会社の中で規模が一番小さい会社とはいえ、責任者がJ-SOXの業務記述書の存在を知らないというのはまずいのではないか?」との発言をきっかけに、J-SOXへの対応の現況についての議論が行われました。
取締役A・B・Cの発言のうち、誰の発言がGOOD発言でしょうか?
社外取締役A:「販売業務の責任者がJ-SOXの業務記述書の存在を知らないのは、Z社で内部統制が十分に機能してないことの現れです。」
営業担当取締役B:「J-SOX対応のため業務記述書を定めてから10年が経過し、業務記述書がすっかり過去の遺物になってしまったのでしょう。業務記述書が古くなっているのであれば、会計監査人に業務記述書を更新してもらう必要がありますね。」
財務担当取締役C:「Z社はそもそもJ-SOXの評価対象範囲外の会社なので、Z社ではJ-SOXの業務記述書の存在が浸透していないだけではないでしょうか?」
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