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【役員会 Good&Bad発言集】収益認識

東証一部に上場している機械製造業(売上のほとんどが国内売上)の甲社では、収益認識基準として製品の出荷時に売上を計上する出荷基準を採用している。甲社は、従来から汎用機械を製造・販売しているが、最近では特注機械の製造販売も始め、少しずつ売上高を伸ばしている。特注機械は、従来の汎用機械と異なり顧客が検収しない限り売掛金を支払ってくれないため、定例取締役会の報告資料では月末時点で特注機械の売上のうち未検収の分を一覧にして、取締役会で報告するようにしている。その資料を見た社外取締役から「特注機械の収益認識基準は検収基準にすべきではないか」といった疑問が投げかけられた。

この社外取締役の発言に対して取締役A・B・Cが下記の発言をしました。誰の発言がGood発言でしょうか?

取締役A:「取締役会において『月末時点における未検収の特注機械売上』の報告を受けることで、経営陣は未検収の売上の額を把握できているので、あえて収益認識基準を変更する必要はないと考えます。」

取締役B:「この資料を見る限り、特注機械の出荷日と検収日のズレはせいぜい3営業日から4営業日に過ぎません。この程度のズレであれば売上の計上基準を出荷基準のままとすることも許容されるのではないでしょうか。」

取締役C:「製品によって収益認識基準を異にするのは収益認識が恣意的になりかねないので、もし収益認識基準を変えるのであればすべての製品について出荷基準を検収基準に変えるべきです。」

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