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【役員会 Good&Bad発言集】押印手続きの見直し

東証一部上場企業のZ社の取締役会では、監査役の「新型コロナウイルスの第二波に備えて、テレワークへの移行を容易にするために、社内の押印手続きを見直すべきではないか」との発言をきっかけとして押印手続きの見直しについて議論がおきました。下記の4人の発言のうち、誰の発言がGood発言でしょうか?

取締役A:「角印は代表印、銀行印の次に重要な判子であり、請求書や見積書の効力に影響するので簡単になくすわけにはいきません。」

取締役B:「わが社は電子帳簿保存法の適用を受けていないので、請求書や見積書は紙で発送せざるを得ず、結局とのところ角印の押印は不可避となります。」

取締役C:「電子帳簿保存法の適用の有無と請求書や見積書をどのような媒体で送付するのかはまったく関係がない話です。ただ、どうせなら電子帳簿保存法を適用すればいいのではないでしょうか。そうすれば交通費や交際費の精算手続きで精算用紙の裏に領収書を糊付けして判子を押すことも不要になるので、テレワークに資すると言えます。」

取締役D:「押印手続きを可能な限り廃止することには賛成ですが、「責任者の押印」はJ-SOXの業務手続書の随所でキーコントロールになっています。統制の質が落ちないように代替案を検討する必要があります。」

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