東京証券取引所市場第一部に上場しているA社(3月決算)では、2021年5月に開催された取締役会で総務担当取締役が東証の市場再編に係る第二次制度改正の内容と流通株式の定義変更がもたらすA社への影響について報告を行ったところ、次の3人が発言を行いました。誰の発言がGood発言でしょうか?
取締役A:「『上場株式のうち、国内の普通銀行、保険会社及び事業法人等(金融機関及び金融商品取引業者以外の法人)が所有する株式』に取引先持株会が保有する株式は含まれないことになったとはいえ、取引先持株会は形を変えた政策保有であることから、これを解消していくことが課題であると思います。」
取締役B:「確かに東証が実施したパブコメ手続きに寄せられたコメントを読むと、投資家が取引先持株会や従業員持株会といった持株会に対して厳しい視線を注いでいることを痛感しました。」
取締役C:「当社の株主には保険会社や取引先企業も少なくないので、それらが保有している当社株式について、所有目的が『純投資』である旨当社が作成する書面を東証に提出する方法が認められたのは大変助かりますね。」
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