上場会社A社の取締役会において、社外取締役から内部通報制度が周知されているかどうか問題提起が行われたところ、次の4人が下記の発言を行いました。誰の発言がGood発言でしょうか?
取締役A:「内部通報制度の制度導入時に全社員に制度の存在を周知させました。それに加えて新入社員にも入社時研修の際に制度の周知をしています。私は、制度の存在は一回伝えれば十分と考えます。他にも伝えなければいけない事項はたくさんあるからです。逆に何度も周知するのは、密告を奨励しているように受け止められかねず、社内の雰囲気が悪くなるのでやめて欲しいです。」
取締役B:「そうですね。従業員向けサイトトップページから内部通報制度の案内ページにリンクが張られており、内部通報制度の案内ページには社内窓口だけでなく社外窓口も記載しているので、それで十分かと思います。ただ、内部通報制度の案内ページには冒頭に「まずは上司に相談してください」と入れておいた方がいいのではないでしょうか。」
取締役C:「内部通報制度の案内ページには、いかなる場合に社内窓口または社外窓口への内部通報を行うべきかの具体例を記載してはいかがでしょうか。」
取締役D:「不正の具体例の記載は、不正を助長しかねないため、やめるべきです。そもそも当社には内部監査制度があるのだから、さらに内部通報制度を設けることは屋上屋を架するに等しく、いかがなものかと思っていたところです。」
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