上場会社X社の取締役会において、社外取締役が「虚礼廃止の観点から役員就任挨拶状の郵送を廃止する上場会社が増えています。当社でも検討してみませんか。また、これを機に中元・歳暮の送付も止めるようにしませんか。」と問題提起したところ(役員就任挨拶状の郵送廃止については2024年6月24日のニュース「役員就任挨拶状とともに廃止すべき“虚礼”とは?」を参照)、次の3人が下記の発言を行いました。誰の発言がGood発言でしょうか?
取締役A:「役員就任挨拶状の郵送廃止には、新任役員に対する役員就任祝いを減らす効果もありますね。まぁ、役員は公務員と違って収賄罪はないですけどね。」
取締役B:「そうですね。当社の役員はみなし公務員でもないですし。中元・歳暮で思い出したのですが、バレンタインデーの職場内の義理チョコ渡しやホワイトデーのお返しといった職場慣行も、最近では不満を持つ従業員が多いと言われています。中元・歳暮の禁止に加えて、義理チョコ等も就業規則で禁止すればいいのでは?」
取締役C:「公務員やみなし公務員でなくても、会社役員には収賄罪が適用されます。また、ルール化するのであれば就業規則よりはコンプライアンス行動指針の方がフィットしているように思えます。」
このコンテンツは会員限定です。会員登録(有料)すると続きをお読みいただけます。