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【役員会 Good&Bad発言集】経営陣幹部の選解任の方針と手続

JASDAQ上場企業のJ社(監査役会設置会社。執行役員制度を採用)は、2022年4月4日から実施される東京証券取引所における新市場への移行に伴い、スタンダード市場に移行する予定です。同社はコーポレートガバナンス・コード(CGコード)の基本原則のみ適用されていますが、スタンダード市場に移行したのちは原則および補充原則も適用されることになるため、CGコードへの対応方針(原則・補充原則のそれぞれについてコンプライするのか、それともエクスプレインするのかの方針の決定、コンプライする場合は何が足りないのかなどの検討)を検討中です。【原則3-1.情報開示の充実】の(ⅳ)「取締役会が経営陣幹部の選解任と取締役・監査役候補の指名を行うに当たっての方針と手続」の解釈に関する次の3人の発言のうち誰の発言がGood発言でしょうか?

取締役A:「『経営陣幹部』は取締役・監査役を指していると思いますので、『経営陣幹部の選解任』と『取締役・監査役候補の指名』は同じことを指しているということですよね。」

取締役B:「『経営陣幹部』の定義は会社法か取引所規則に書いてあったかと思います。確か、執行役員も含む概念だったかと思います。『選解任』と『指名』は前者が解任を含み、後者は含まないという違いだと思います。『方針』と『手続』は同じことを指しているように見えますね。」

取締役C:「『経営陣幹部』は各社が実態に応じて定義するのだと思います。当社の『経営陣幹部』はCEOやCFOなどの『CxO』であると定義してはいかがでしょうか。また、『方針』は選解任・指名の要件であり、『手続』は選解任・指名にあたっての具体的なプロセスを指しているのではないでしょうか。」

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