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【機関投資家対応】投資ファンドから社長との面談を求められた

 

相手を知ったうえで自社を点検する

近年、投資ファンドの活動が活発化しています。リーマン・ショック直後は活動が停滞する時期もありましたが、その後の株式市場の活性化とともに、投資ファンドが関わるM&Aは再び増加に転じました。さらに、世界的な低金利を背景とする運用難もあり、資金調達するよりも投資先を見つけるのに苦労する投資ファンドは少なくありません。

こうした動きに伴い、投資ファンドからコンタクトを受け、社長との面談を求められることも珍しくなくなっていますが、初めてコンタクトを受けた企業は、どのように対応したらよいのか戸惑うかも知れません。「断る」という選択肢もないわけではありませんが、少なくとも「面談に応じる準備」だけはしておいた方がよいでしょう。具体的には、(1)相手を知ったうえで、(2)自社について点検しておく必要があります。

以下で詳しく解説していきましょう。

投資ファンドが収益を得る方法は3つ

「相手を知る方法」としては、金融機関に問い合わせるほか、国内での実績が豊富な投資ファンドであれば専門誌やWebでも一定の情報を収集することは可能です。まずはこうした方法で投資資金の出所や資金量、投資実績、現状の株式保有状況や共同保有の有無、さらに責任者や面談者の経歴、といった一般的な情報を押さえます。

そのうえで、投資ファンドの狙い、すなわち「どのようにして投資収益を得ようとしているのか」を見定め、実際の対応を検討します。

投資ファンドが投資収益を得る手段は(1)アービトラージ(≒安く買って高く売る)、(2)レバレッジ(≒資本コストを下げる)、(3)マネジメント(≒事業価値を上げる)の3つに分けられます。それぞれについて見てみましょう。・・・

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“投資ファンドの視点”で自社を点検する

投資ファンドは機関投資家の一種なので、投資ファンドとの面談は「企業価値」に関連した内容が中心になるのが通常です。したがって、面談の前には、「売上」「費用」「投資」「財務」「リスク」といった企業価値の構成要素をしっかり把握しておく必要があります(企業価値の構成要素については、「機関投資家に自社の魅力を伝えたい」の「機関投資家との対話をスムーズにする『自社の魅力』の伝え方」参照)。

投資ファンドが通常の機関投資家と異なるのは、・・・

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面談の準備から面談後の対応における注意点

では、実際に面談の申し込みがあった場合、どのような社内体制により、どのような準備・対応をすればよいのでしょうか。時系列に見ていきましょう。・・・

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