アービトラージ(Arbitrage)は日本語では「裁定取引」と言われるが、投資ファンドが企業についてこの言葉を使う場合、少しニュアンスが異なる。
裁定取引とは、同一価値のものに対して異なる価格が付いている局面で、「割高な方を売り、割安な方を買う」取引を指す。例えば、日経平均株価指数の現物価格が先物価格より安かったとする。この場合、先物を売って現物を買えば、両者の価格差が縮小する過程で収益を得ることができる。
ある時点の日経平均株価指数の現物価格が1万8千円、先物価格が1万9千円だったとしよう。「割高な方を売り、割安な方を買う」のが裁定取引なので、この場合には、・・・
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