アクティビストが経営陣に対して経営改革を提案する際に送る文書のこと。
ホワイトペーパーという言葉は、元々は英国政府が発行した公式外交報告書の表紙が白かったことに由来する。それが通称「ホワイトペーパー」と呼ばれたのに始まり、政府機関が公式に発行する年次報告も「ホワイトペーパー(白書)」とされるなど、広く使われるようになった。また、「何かを議論するための文書」という意味でも用いられることから、アクティビストが経営陣と経営改革案を議論するための文書も「ホワイトペーパー」と呼ばれるようになった。
アクティビストが作るホワイトペーパーの分量は提案内容によって様々だが、ビジネスモデルの変更や事業再編などを目指す場合には併せて詳細な事業分析書が提出されるため、数百ページにも及ぶ“経営改善提案書”となることもある。
アクティビストは、投資している企業の価値向上策を経営陣に提案することで投資リターンの最大化を目指すが、それを実現するためには、メディアを使ったり法的な権利を主張したりすることも辞さない。典型的なパターンとしては、ホワイトペーパー(経営改革案)を経営陣に提出し、それに対する企業の対応に不満がある場合には・・・
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