近年日本では、ベンチャー企業等に対し一口1万円といった小口投資をインターネットを通じて多数の者から集める「クラウド・ファンディング」がブームとなっているが(クラウドとは「群衆」を意味する)、まず欧米で広まり、最近はアジアでも急速に普及しているのが、個人や企業間で金銭を貸借りする仕組みである「ピア・ツー・ピア(Peer to Peer=P2P)・レンディング)だ(peerとは「同等の者」という意味)。ソーシャル・レンディングとも呼ばれる。
P2Pレンディングでは、クラウド・ファンディングと同様、貸手と借手が「オンライン上」でマッチングされることになる。貸出額や貸出金利、返済期間も各貸手と借手の間で決定されるが、当然ながら借手によって貸倒れのリスクは異なる。顔の見えないP2Pレンディングにおいて、このリスクを測る仕組みが・・・
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