印刷する 印刷する

(新用語・難解用語)ROS

 売上高利益率(Return On Sales)のことであり、「利益÷売上高×100」により算出される。算式は単純だが、日本企業のROEが低い主な原因はこのROSの低さにあると言われており、機関投資家の注目度も高い経営管理上重要な指標である。

 ROSが高ければ、売上高が相対的に小さくても、相対的に大きな利益が計上されることになる。逆に言うと、売上高が相対的に大きくても、ROSが低ければ、相対的に小さな利益しか計上されない。

 経営陣の中には、売上高の成長だけで満足するが向きも少なくないが、ROSが低下傾向にある場合、売上が伸びていても利益が伸びず、場合によっては(ROSの低下が著しい場合には)、売上が増加しているのに利益が減少してしまうこともある。いわゆる「増収減益」は、ROSの低下が原因である。

 それだけに、機関投資家もROSの動向には注目しており、たとえ売上、利益とも前期より伸びていたとしてもROSが低下していれば、必ずと言っていいほど機関投資家からROSの低下理由の説明を求められることになる。

 ところで、上述のとおりROSは「利益÷売上高×100」によって算出されることになるが、ここでいう「利益」にはどの利益を使うのだろうか?・・・

このコンテンツは会員限定です。会員登録(有料)すると続きをお読みいただけます。

続きはこちら
まだログインがお済みでない場合はログイン画面に遷移します。
会員登録はこちらから