「地域統括会社」を保有する企業に衝撃が走る判決最近が出され、波紋を呼んでいる。
地域統括会社とは、日本の親会社が日本から海外の現地法人を管理することは効率的でないことから、日本の親会社の機能の一部を移管する形で、日本の親会社の子会社として海外に設立されるもの。地域統括会社の設立により、特定の地域(例えばアジア)にある複数の海外現地法人の業務の集約によるコスト削減(例えば経理、人事、法務などの管理業務、ITインフラ、コールセンターなどの機能を地域統括会社に集約)、意思決定の一本化・迅速化、流通経路の簡素化などが図られるなどのメリットがある。
日本企業の活動のグローバル化に加え、平成22年度税制改正で地域統括会社を「タックスヘイブン対策税制」の適用対象から除外する途が開かれたことから、近年、地域統括会社の設立が相次いでいる。
タックスヘイブン対策税制とは、・・・
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