配当水準を示す指標というと真っ先に思い浮かぶのが「配当性向」であろう。配当性向は「年間配当額÷当期純利益」によって計算され、国内の上場企業の場合、20~40%程度のことが多い。ただ、配当性向の計算上用いられる「当期純利益」は経営環境の変化やそれに伴う業績の変動、さらには特別損益の計上額により、事業年度ごとに変動しやすい。このため、例えば配当性向を毎期40%とする方針の企業では、事業年度によって配当額が大きく変動することになる。
特別損益 : 臨時的・異常な原因に基づき計上される損益のこと。
そこで、当期純利益(P/L項目)と比べて金額が安定している純資産の額(B/S項目)を用いて目標配当額を決定したり、過去の配当実績を評価するための指標が「DOE」だ。DOEは・・・
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