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(新用語・難解用語)信頼の原則

変化の早い時代、取締役は事業の転換や新規事業のための大型投資、M&Aなど重要な経営判断を迫られることが多い。それとともに、取締役の「リスク」も高まっている。

周知のとおり、取締役は会社との委任関係に基づいて「善良な管理者の注意」をもって職務を遂行する義務(善管注意義務)を負っており(会社法330条、民法644条)、それを怠って会社に損害が生じた場合には、これを賠償する責任を負うことになる(会社法423条1項 )。

 なお、会社法では、取締役に対し「法令及び定款並びに株主総会の決議を遵守し、株式会社のため忠実にその職務を行なう義務」(忠実義務)を求めているが(会社法355条)、忠実義務とは「善管注意義務を明確化したもの」と考えればよい。

取締役が善管注意義務違反に問われるケースとしては、主に・・・

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