需要を掘り起こす活動であるマーケティングと反対の意味、すなわち「需要を抑する活動」がデ・マーケティングである。
デ・マーケティングが必要となる典型的なケースとして挙げられるのが、需要が自社の供給能力を超えてしまった場合だ。このような状況を放置すれば、顧客からのクレームにつながり、顧客の会社に対する信頼、会社のブランド価値を毀損する恐れがある。そこで、広告などのプロモーション活動を減らしたり、販売チャネルを絞り込む、入場を制限するなどの「デ・マーケティング」が行われる。
また、環境や健康に影響を及ぼす商品を扱う企業では、CSR活動の一環としてデ・マーケティングが行われることがあるほか、消費者金融による過剰な借入れへ注意喚起もデ・マーケティングの1つと言える。もっとも、企業にとってこれらのデ・マーケティングは企業のブランドイメージを向上させ、長期的には利益をもたらすという狙いがあるのも事実であろう。
さらに“したたか”なデ・マーケティングの活用法として、・・・
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