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(新用語・難解用語)EBITDA倍率

 EBITDA (Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortization 「エビーダ」「イービッダー」「イービットディーエー」などと呼ばれる)とは「現金ベースの利益概念」であり、支払利息、税金、有形固定資産の減価償却費、無形固定資産の償却費を差し引く前の利益を指す。損益計算書の営業利益(支払利息や税金が控除される前の利益)に有形固定資産の減価償却費および無形固定資産の償却費を足すことで算定が可能であるため、フリーキャッシュフロー*よりも簡易的に算定することができる点に特徴がある。

* 現金ベースの利益概念の一つで、営業活動によるキャッシュフローから投資活動によるキャッシュフローを控除して算定する。

 EBITDAは、売上高、企業価値等と対比させることにより企業評価のツールとして用いられる。また、「買収金額÷EBITDA」により求められるEBITDA倍率は、買収金額を何年で回収できるかを表わす。M&Aの際に、買収価格が「割高」か「割安」を簡易的に判断するために利用される。

 サントリーホールディングスは今年(2014年)1月、米ビーム社を160億ドル(約1兆6400億円)で買収(過去3か月間の平均株価に対して24%のプレミアム)で買収することを発表した。一般的には、EBITDA倍率が「10倍台前半」でなければ買収は難しいと言われているが、この買収はEBITDA倍率が・・・

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