マーケティングというと、アンケート調査や各種のデータ分析(性別や年齢、居住地、職業による購買の傾向など)などのマーケティング・リサーチを思い浮かべる向きも多いだろう。特に最近では、従来は無理だったビッグデータの解析・活用が可能となってきたことで、多くの企業が消費者の嗜好や行動を調査したり分析したりすることに益々力を注ぐようになっている。
実際、新商品や新しいサービスの開発・販売に先立ち、経営陣はマーケティング担当者等にこうしたマーケティング・リサーチを求め、その結果を踏まえて、新商品やサービスの開発・販売開始の意思決定を行うことも少なくない。
確かに、マーケティング・リサーチは消費者のニーズを把握するうえで一定の効果があるが、いくらマーケティング・リサーチを一生懸命やっても、それだけでヒット商品を生み出せるとは限らないのが現実。それどころか、マーケティング・リサーチの結果に沿って商品・サービスを開発したのに、全く売れなかったということも珍しくない。
その大きな理由の1つとして、・・・
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