ホワイトカラー労働者について、労働法上の“例外”を認めること。exemptionとは、「(義務などの)免除」を意味する。例えば、労働法上は、所定労働時間を超えて労働者が働いた場合には残業代を支払わなければならないが、こうした労働時間に関する規制を緩和もしくは免除するのが「ホワイトカラーエグゼンプション」である。ホワイトカラーエグゼンプションの趣旨は、ホワイトカラー労働者の業務は、工場労働のように、労働時間の長さと成果に明確な比例関係がない中、長時間かけた者のほうが多くの残業代を得るという矛盾を解消しようという点にある。
ホワイトカラーエグゼンプションはアメリカやイギリスなどでは既に導入されているが、日本では2005年に経団連が提言を行ったものの、労働団体などからの強い反対を受け、実現に至らなかったという経緯がある。
しかし、政府は・・・
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