不正解です。
社外取締役の再任議案は、問題文のとおり、在任期間が「11年」までは反対が少ないですが、「12年」を超えると反対が大きく増える傾向にあります(問題文は正しいです)。これはほぼ全ての主要国内機関投資家が社外取締役の在任期間につき「12年」を閾値として設定していることが理由です。
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2023年9月6日 【2023年8月の課題】自社の株主総会における各議案の賛成率分析(会員限定)
不正解です。
社外取締役の再任議案は、問題文のとおり、在任期間が「11年」までは反対が少ないですが、「12年」を超えると反対が大きく増える傾向にあります(問題文は正しいです)。これはほぼ全ての主要国内機関投資家が社外取締役の在任期間につき「12年」を閾値として設定していることが理由です。
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2023年9月6日 【2023年8月の課題】自社の株主総会における各議案の賛成率分析(会員限定)
正解です。
社外取締役の再任議案は、問題文のとおり、在任期間が「11年」までは反対が少ないですが、「12年」を超えると反対が大きく増える傾向にあります(問題文は正しいです)。これはほぼ全ての主要国内機関投資家が社外取締役の在任期間につき「12年」を閾値として設定していることが理由です。
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2023年9月6日 【2023年8月の課題】自社の株主総会における各議案の賛成率分析(会員限定)
不正解です。
問題文のとおり、東京証券取引所は2023年3月31日に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を公表し、プライム市場上場会社およびスタンダード市場上場会社に対し、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を求めています。東証はPBR水準にかかわらず対応を要請するとしており、問題文の「PBRが1倍以上の会社では当該要請につき特段対応する必要はない」は誤りです。
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2023年9月4日 資本コスト経営、PBR水準にかかわらず対応を要請することを改めて周知(会員限定)
正解です。
問題文のとおり、東京証券取引所は2023年3月31日に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を公表し、プライム市場上場会社およびスタンダード市場上場会社に対し、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を求めています。東証はPBR水準にかかわらず対応を要請するとしており、問題文の「PBRが1倍以上の会社では当該要請につき特段対応する必要はない」は誤りです。
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2023年9月4日 資本コスト経営、PBR水準にかかわらず対応を要請することを改めて周知(会員限定)
不正解です。
最近では有価証券報告書の【事業等のリスク】の欄に「台湾有事」に関連して「地政学的リスク」という従来型のぼかした表現ではなく、具体的に「台湾」「中国」といった固有名詞を記載している会社が増えてきました(問題文は誤りです)。
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2023年9月1日 有報の【事業等のリスク】に台湾有事を記載する企業が急増(会員限定)
正解です。
最近では有価証券報告書の【事業等のリスク】の欄に「台湾有事」に関連して「地政学的リスク」という従来型のぼかした表現ではなく、具体的に「台湾」「中国」といった固有名詞を記載している会社が増えてきました(問題文は誤りです)。
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2023年9月1日 有報の【事業等のリスク】に台湾有事を記載する企業が急増(会員限定)
東証上場会社のA社では、過去の性加害が報道された芸能会社との取引(同事務所に所属するタレントを広告に起用)があることから、取締役会で今後の取引継続の是非について「ビジネスと人権」への対応の観点から検討を行っているところです。これに関してA・B・C・Dの4人が別々に次の発言を行いました。誰の発言がGood発言でしょうか?
取締役A:「企業の目的は営利の追求であり、人権保護ではありません。まして、広告に起用しているタレント本人が性加害をしたわけではないので、タレントに罪はありません。よって、起用を継続すべきです。」
取締役B:「『ビジネスと人権』は大企業のように余力のある企業が取り組む話であり、当社のように上場しているとはいえ規模の小さい会社では取り組みが後回しになってもやむを得ないと考えます。そもそも当社では人権方針を策定していないので、まずは人権方針を策定してから、広告への起用の是非を考えるべきではないでしょうか。」
取締役C:「そもそも人権侵害を行ったのは当社ではないのに、なぜ当社が『ビジネスと人権』について議論しなければいけないのでしょうか。このタレントは当社商品の広告に長年起用してきたことから、もはや商品イメージの重要な一部になっています。とりあえず『同事務所の新体制・具体策を注視する』とリリースして時間を稼ぎましょう。どうせ消費者はすぐに忘れますよ。」
取締役D:「この噂は20年以上前から耳にしてはいましたが、『タレントのような特殊な世界ではそういうこともあるのかな』くらいの認識であり、恥ずかしながらその噂を「人権問題」に結び付けて考える発想に欠けていました。今更ながらではありますが、事の重大さを認識した以上、広告への起用はいますぐ停止すべきです。また、人権侵害に関する同様の見落としが他にもないか、外部講師を呼んで研修を実施すべきです。」
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前回までは(1)で「ビジネスと人権」への対応についての総論を述べたのち、(2)で「人権方針」、(3)と(4)で「人権デュー・ディリジェンス」、(5)で苦情処理および是正措置(救済措置)について解説したところです。
| 「ビジネスと人権」への対応(1):「ビジネスと人権」への対応についての総論 「ビジネスと人権」への対応(2):人権方針 「ビジネスと人権」への対応(3):人権デュー・ディリジェンス(人権への悪影響の特定) 「ビジネスと人権」への対応(4):人権デュー・ディリジェンス(その他のステップ) 「ビジネスと人権」への対応(5):苦情処理および是正措置(救済措置) 「ビジネスと人権」への対応(6):人権問題であることへの気付き |
今回は「人権問題であることへの気付き」について解説します。
今回の発言集はジャニーズ事務所における故ジャニー喜多川氏(ジャニー氏)の性加害に関する昨今の報道をベースに作られた架空のやり取りです(詳細は【失敗学第111回】ジャニーズ事務所の事例 を参照)。ジャニー氏の性加害に関する報道は20年以上前から行われており、当時を知る世代の人には広く知られた“話”です。一方で、ジャニーズ事務所に属するタレントはテレビ・ラジオを中心に幅広く活躍しており、広告価値も高いことからCMで起用する企業が上場企業を中心に多々ありました。それらの企業の多くが人権方針を策定していましたが、ジャニーズ事務所が正式にジャニー氏の性加害の事実を認めるまでは人権方針が作動することはありませんでした(英国BBC放送がジャニー氏の性加害を取り上げる前に人権方針の観点から広告起用を止めた上場会社はあるのかもしれませんが、事の性質上、広く知れ渡ることはありません。なお、ネスレ日本のように、そもそもジャニー氏の問題があることからジャニーズ事務所に属するタレントを起用しなかったという企業はあります。詳細は【失敗学第111回】ジャニーズ事務所の事例 を参照)。
どんなに立派な人権方針を策定しても、人権侵害の事実を見聞きした関係者が「これは当社の人権方針に違反しているのではないか」と理解した上で具体的な行動に移さなければ、事前に準備した是正措置が発動されることはありません。換言すれば、人権方針が功を奏するためには、ビジネスに関わる人々の「人権問題であることへの気付き」と「当該気付きを具体的な行動に結びつける行動力」の双方が必要となります。そのためには、社内研修などを継続的に行い、参加者が人権問題についてのアンテナを高く張ることができるようにしておくとともに、社内の多様性を高めて様々な視点を確保しつつ、内部通報等の整備・周知させることで、人権侵害が放置されないようにしておく必要があります。また、「噂」であることを理由に何ら行動を起こさないのは、後から「見て見ぬふりをしていた」と非難されかねません。「噂」のソース次第では事実確認をすることも必要でしょう。
欧米では人権は長い戦いを経て勝ち取ってきたものであり、その侵害に対しては敏感に反応しますが、日本ではそのような歴史を持たないことから、とかく人権侵害への反応が鈍くなりがちです。また、日本人は人権侵害と言うと、新疆ウイグル自治区(【役員会 Good&Bad発言集】経済安全保障 を参照)やアフリカの鉱山における強制労働や人権侵害といった遠い外国の事例を想起しがちですが、人権侵害は職場いじめや性別等による差別、各種ハラスメントなど我々のすぐ近くでも日常的に起きています。それらの日常的な人権侵害にも目を配りつつ、人権侵害が放置されない体制づくりを心掛けたいところです。
さて、以上の解説をご覧いただければ、誰の発言がGOOD発言か、もうお分かりですね。正解は以下のとおり。
取締役D:「この噂は20年以上前から耳にしてはいましたが、『タレントのような特殊な世界ではそういうこともあるのかな』くらいの認識であり、恥ずかしながらその噂を「人権問題」に結び付けて考える発想に欠けていました。今更ながらではありますが、事の重大さを認識した以上、広告への起用はいますぐ停止すべきです。また、人権侵害に関する同様の見落としが他にもないか、外部講師を呼んで研修を実施すべきです。」
(コメント:噂を「人権問題」に結び付けて考える発想に欠けていた点は残念なところですが、それをしっかりと反省し、「人権問題」の重要性を鑑みて現時点で採り得る最善の策に主張している点で取締役Dの発言はGoodです。)
取締役A:「企業の目的は営利の追求であり、人権保護ではありません。まして、広告に起用しているタレント本人が性加害をしたわけではないので、タレントに罪はありません。よって、起用を継続すべきです。」
(コメント:確かに企業の目的は営利の追求ですが、それは人権保護などの人類の普遍的な価値を守った上での話です。人権をないがしろにして営利を追求するような企業は社会的に存在価値を否定されることになります。また、代表の性加害を「見ないようにする」ことで繫栄してきた芸能事務所や後輩の性被害を「見ないようにする」ことで今の地位を築くことができた所属タレントとの付き合い方自体が問われているにもかかわらず、「タレントに罪なし」理論を持ち出すのは、問題の構造を表面的にしか理解していない発言のように見受けられます。取締役Aの発言は「事の重大さを理解できていないのではないか」と思わせかねないBad発言です。)
取締役B:「『ビジネスと人権』は大企業のように余力のある企業が取り組む話であり、当社のように上場しているとはいえ規模の小さい会社では取り組みが後回しになってもやむを得ないと考えます。そもそも当社では人権方針を策定していないので、まずは人権方針を策定してから、広告への起用の是非を考えるべきではないでしょうか。」
(コメント:前段部分は人権方針をいまだに定めていない会社の取締役に多く見られる残念な考え方です。それでも取締役Bはまだましな方です。人権方針を策定することをTODOリストに加えているからです。「ビジネスと人権」は会社の規模の大小にかかわらず、すべての会社が取り組むべき課題です。それにもかかわらず、「後回しになってもやむを得ない」との考えは人権意識の低さを疑われるBad発言です。また、後段部分は「事の重大性」と比較するとスピード感に欠けるBad発言です。そもそも人権方針を策定しなければジャッジできない微妙な問題でもないはずです。なお、ジャニーズ事務所問題でこれだけ「人権侵害」が話題になっても、今なお自社の人権方針を策定しておらず、そのことに違和感を覚えていない上場会社の取締役は、自身の人権侵害に関する感度の低さを猛省すべきです。)
取締役C:「そもそも人権侵害を行ったのは当社ではないのに、なぜ当社が『ビジネスと人権』について議論しなければいけないのでしょうか。このタレントは当社商品の広告に長年起用してきたことから、もはや商品イメージの重要な一部になっています。とりあえず『同事務所の新体制・具体策を注視する』とリリースして時間を稼ぎましょう。どうせ消費者はすぐに忘れますよ。」
(コメント:企業において人権問題はサプライチェーン全体で取り組むべき問題です。たとえば新疆ウイグル自治区で強制労働により製造された綿を仕入れて洋服に仕立て上げ販売することは、自社が人権侵害に加担していることになります。広告にも同じことが言えます。「注視する」は聞こえがいいものの、どのようにして実効性を担保するのか(おざなりの再発防止策が出てきたら納得するのか)、そもそもなぜ改革が進むまで待つ必要があるのかという疑問が湧いてきますし、「時間稼ぎ」「すぐに忘れる」といった表現は自社が成り立つ基盤である消費者の存在をあまりにも軽視したBad発言です。)
1990年代後半〜2010年に生まれたいわゆるZ世代は、今後続々と大学等を卒業し、その多くが企業へと就職していきます。企業の間では既に優秀なZ世代の争奪戦が起きており、少子化の進展ともにその激しさは増していくことが予想されます。
こうした中、コーポレートガバナンスやIR等の研究の第一人者である一橋大学大学院・経営管理研究科教授の円谷昭一教授が、自身がファシリテーターとなり、一橋大学の学生の代表と、「学生はどのような企業に就職したいのか?」をテーマに学生のホンネを聞き出すパネルディスカッションを実施しました。
このほど、円谷教授のご厚意により、パネルディスカッションの動画を当フォーラムにご提供いただきましたので、当フォーラム会員の皆様に公開いたします。Z世代の生の声を、自社の採用戦略に活かしていただければと思います。
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1990年代後半〜2010年に生まれたいわゆるZ世代は、今後続々と大学等を卒業し、その多くが企業へと就職していきます。企業の間では既に優秀なZ世代の争奪戦が起きており、少子化の進展ともにその激しさは増していくことが予想されます。
こうした中、コーポレートガバナンスやIR等の研究の第一人者である一橋大学大学院・経営管理研究科教授の円谷昭一教授が、自身がファシリテーターとなり、一橋大学の学生の代表と、「学生はどのような企業に就職したいのか?」をテーマに学生のホンネを聞き出すパネルディスカッションを実施しました。
このほど、円谷教授のご厚意により、パネルディスカッションの動画を当フォーラムにご提供いただきましたので、当フォーラム会員の皆様に公開いたします。Z世代の生の声を、自社の採用戦略に活かしていただければと思います。
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