不正解です。
国内アクティビストのストラテジックキャピタルが投資先に対して政策保有株式を売却するよう定款変更を迫っていますが、そのうち極東貿易に対しては、定款に「有価証券の投資や運用」を目的として定めていないにもかかわらず純投資目的の上場株式を保有している点について、「極東貿易への株主提案(2021年)に関する特集サイト」を設け、「株式会社極東貿易の純投資目的株式の保有は定款に違反?」と問題提起しています。極東貿易のように、政策保有株式を有する一方で、定款に「有価証券の投資や運用」といった目的を定めていない上場会社は少なくありません。もっとも、上場会社が定款に「有価証券の投資や運用」といった目的を追加すべきかというと、そうとは言えません。政策保有株式に対する厳しい視線が注がれる中、株主総会で「有価証券の投資や運用」を定款の目的に追加するための会社提案を行うことはまさに“藪蛇”となるからです。実際、定款の目的に「有価証券の保有及び運用」を入れている有沢製作所は、ストラテジックキャピタルから同目的を定款から削除するよう株主提案を受けています。要するに、仮に定款に「有価証券の投資や運用」を目的として定めたとしても、結局は定款変更を迫られるだけなので意味がないということです(定款変更をしても問題文にあるような「アクティビストからの株主提案を防ぐ」効果はないので、問題文は誤りです)。
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2021年5月17日 政策保有株売却やTCFD関連でアクティビストの株主提案相次ぐ(会員限定)