2024年6月の課題
2024年3月にサステナビリティ基準委員会(SSBJ)は我が国で初めてとなるサステナビリティ開示基準の公開草案を公表しました。SSBJ公開草案の概要に関する以下の質問について解答を考えてみてください。
Q1:SSBJのサステナビリティ開示基準は日本独自に開発されたものですか?
Q2:SSBJのサステナビリティ開示基準は、すべての上場会社に適用されるものですか?
Q3:SSBJのサステナビリティ開示基準はISSB(国際サステナビリティ審議会)が公表しているIFRS S1号及びS2号の2つのサステナビリティ開示基準をベースにして作られているとのことですが、実際、SSBJの公開草案はこの2つの開示基準から構成されていますか?
Q4:SSBJのサステナビリティ開示基準は、IFRS S1号及びIFRS S2号の基準を無条件に受け入れ翻訳したものですか?
Q5:SSBJのサステナビリティ開示基準を適用すれば、ISSB基準(IFRS S1号及びIFRSS2号)にも同時に準拠していることになりますか?
Q6:SSBJのサステナビリティ開示基準は2025年3月期の有価証券報告書から適用されるとの理解でよろしいですか?
Q7:サステナビリティ関連財務開示の報告対象は親会社のみですか?
Q8:サステナビリティ関連財務開示では、自社の見通しに影響を与えると合理的に見込み得るサステナビリティ関連のリスク及び機会を適正に表示しなければならないとのことですが、すべてのサステナビリティ関連のリスク及び機会を網羅しなければなりませんか?
Q9:自社の見通しに影響を与えると合理的に見込み得るサステナビリティ関連のリスク及び機会に関する情報の識別は、連結グループ内の親会社及び子会社のみを考慮すればよいですか?
Q10:SSBJのサステナビリティ開示基準では、自社の能力や準備状況に配慮し、同基準に完全に準拠できないことも想定されていますか?
Q11:サステナビリティ関連財務開示は、関連する財務諸表とあわせて同じ文書(媒体)により開示しなければなりませんか?
Q12:サステナビリティ関連財務開示は、原則として、関連する財務諸表と同時に行わなければなりませんか?
Q13:報告期間に開示されるすべての数値について、前報告期間に係る比較情報を開示しなければなりませんか?
Q14:サステナビリティ財務関連開示における「企業の短期、中期、長期の見通しに与えるすべてのサステナビリティ関連のリスク及び機会に関する情報」とは、ガバナンス、リスク管理の2つの情報を指すとの理解でよろしいでしょうか?
Q15:SSBJの公開草案を見ると、個別具体的なテーマ別基準としてはテーマ別基準第2号「気候関連開示基準」しかありませんが、他のテーマ、例えば「人的資本」「生物多様性」などに関する情報を開示する場合はテーマ別基準第1号「一般開示基準」に基づき開示するということでしょうか?
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