2016/10/09 【ケーススタディミニテスト】役員辞任により役員に欠員が出てしまった 第2問解答画面(不正解)

不正解です。
補欠役員は、「常勤監査役」や「代表取締役」といった特定の役員の補欠役員として選任したり、補欠の「社外取締役」や「社外監査役」として選任することもできます。以上より、問題文は正しいです。

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「役員辞任により役員に欠員が出てしまった」の「役員の辞任に備えてやっておくべきこと」はこちら

2016/10/09 【ケーススタディミニテスト】役員辞任により役員に欠員が出てしまった 第2問解答画面(正解)

正解です。
補欠役員は、「常勤監査役」や「代表取締役」といった特定の役員の補欠役員として選任したり、補欠の「社外取締役」や「社外監査役」として選任することもできます。以上より、問題文は正しいです。

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2016/10/09 【ケーススタディミニテスト】役員辞任により役員に欠員が出てしまった 第1問解答画面(不正解)

不正解です。
問題文のとおり、株式会社の役員の辞任により役員の員数を欠くことになる場合には、当該役員は後任の役員が就任するまでは辞任後も従前どおり役員としての権利を有するとともに、義務も負い続けることとなります(問題文は正しいです)。

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2016/10/09 【ケーススタディミニテスト】役員辞任により役員に欠員が出てしまった 第1問解答画面(正解)

正解です。
問題文のとおり、株式会社の役員の辞任により役員の員数を欠くことになる場合には、当該役員は後任の役員が就任するまでは辞任後も従前どおり役員としての権利を有するとともに、義務も負い続けることとなります(問題文は正しいです)。

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2016/10/07 【経営上のリスク】“ネット炎上”リスクを軽減したい

 

文責:株式会社エルテス 執行役員 安達 亮介
執筆協力:ソーシャルリスク総研 研究員 横田 潤

企業経営を左右しかねない“ネット炎上”

先日、ある上場企業の株価が短期間で半値近くまで急落しました。その背景には、消費者に損失を与えかねない複雑な契約形態について、ユーザーがソーシャルメディア上で批判したことに端を発する“騒動”があります。その後も同社のビジネスモデルの問題点が、従業員等の関係者と思われる人々から次々とソーシャルメディアを含むインターネット上に告発されるなど、この騒動は未だに収まる気配を見せていません。このような、いわゆる“ネット炎上”は、企業経営を左右しかねないリスクとして、経営陣にとって喫緊の経営課題になっているといっても過言ではありません。

図表1のとおり、日本におけるソーシャルメディアの利用者数は増加の一途をたどっており、2016年末には7000万人弱、インターネット利用者の実に3人に2人がソーシャルメディアを利用するという状況になることが見込まれています。
図表1  日本におけるソーシャルメディア利用者数と利用率の推移

出典:ICT総研

出典:ICT総研

ソーシャルメディア利用者の増加と比例するように、ネット炎上の件数も増加しています。特に、スマートフォン、Twitter、FacebookといったSNSのツールが普及した2011年以降は、炎上に至るまでの情報の拡散量、拡散スピードは飛躍的に高まっています。また、「まとめサイト」と呼ばれる、話題のトピックに関する2ちゃんねるやTwitter上での反応を抽出したサイトに情報がまとめられると、その情報がソーシャルメディア上で再び拡散され、炎上のスピードが跳ね上がる傾向があります。

エルテスの調べでは、炎上件数は2015年にはじめて年間1000件を突破し、今後も増加傾向が続くと見込まれています。
図表2 炎上件数の推移

マスメディアによる批判とソーシャルメディアによる批判の違い

では、企業が実際にネット炎上に遭ってしまった場合、どういった被害の発生が想定されるのでしょうか。

最も影響が甚大なのは、企業のレピュテーションへのダメージ、具体的には、企業イメージや企業価値の毀損です。従来から見られるマスメディアから批判されることと、昨今のソーシャルメディア上で批判されることの違いは、後者では、ネット炎上を引き起こした原因や顛末、世間の反応などを含めたネガティブな情報が半永久的に残るという点です。

マスメディアによる批判はその瞬間、絶大な影響力を持ちますが、次の話題が現れればたちまち世間から忘れ去られます。一方、ソーシャルメディアでの告発を発端とする爆発的な批判の集中(=ネット炎上)がひとたび起こると、その痕跡はインターネット上に残り続けます。実際、数年経ってから企業名や商品名を検索しても、いまだにネット炎上を引き起こした事態の詳細がインターネット上に残っているということが少なくありません。この場合、長期にわたって企業のレピュテーションにダメージを与え、その結果、顧客離れ、売上低下、取引の敬遠、さらには採用活動への悪影響などにつながることも考えられます。

また、炎上の原因に深く関与した個人がインターネットユーザーによる攻撃の標的になるケースもよくあります。具体的には、複数の情報を組み合わせることで、実名、住所、勤務先、家族構成、写真などの個人情報が割り出され、インターネット上に掲載されます。炎上の元となった個人や企業の関係者に攻撃を加えることによって、ある種の“社会的制裁”を与えようというのが、インターネットユーザーの狙いです。後述するように、こうした情報は弁護士を介して削除要請を出すなどして消していくことは可能ですが、ひとたび掲載されてしまうと大量にコピーサイトが作成されるため、“いたちごっこ”状態となって最後は泣き寝入りせざるを得なくなるというケースも多く見受けられます。上述した企業そのもののネット炎上と同様に、数年経ってもインターネット上に痕跡が残ってしまうことは多々あります。

企業が“ネット炎上”するパターン

では、企業が“ネット炎上”するのはどのような場合でしょうか。いくつかのパターンを具体的に見てみましょう。・・・

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ネガティブな書き込みを削除することは可能か?

ソーシャルメディアや2ちゃんねるなどに自社や自社商品・サービスに対するネガティブな風評や役員の悪口を書き込まれた場合、「削除したい」と考えるのは当然でしょう。しかし、上記でも触れたとおり、書き込みの削除は非常に困難であり、かつ、効率が悪いというのが実情です。

その主な理由として、・・・

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社員のSNS利用を制限することは有効か?

経営陣としては、「削除が事実上困難であるならば、いっそのこと社員のソーシャルメディアの利用そのものを制限することは出来ないのか」と考えるかもしれません。

しかしながら、この場合、業務時間外におけるソーシャルメディアの利用を会社が制限することが果たして法的、道義的に適切であるのかという問題が生じます。また、既にFacebookで実名、企業名を公開してビジネス用途に活用している人も多いため、ソーシャルメディアの利用そのものを制限することは現実的とは言えません。こうした中で、例えば・・・

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問われるソーシャルメディアへの理解と企業の姿勢

ソーシャルメディアを活用する必要性や活用の方法は業種・業態によって様々ですが、いずれにせよ、企業が完全にソーシャルメディアから距離を置くということは事実上不可能です。というのも、・・・

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2016/10/07 チェックリスト:“ネット炎上”リスクを軽減したい(会員限定)

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■チェックリスト:“ネット炎上”リスクを軽減したい

チェック事項 備考 対応未了 対応済
“ネット炎上”のパターンを理解しているか。 企業の公式アカウントや社長アカウントが炎上するパターンのほか、社員による失言、騒動への対応ミス、情報漏えい、商品やサービスに対する消費者からのクレーム、役員に対する悪口、採用活動などが“ネット炎上”のきっかけになることが多い。
企業の公式アカウントによりソーシャルメディアで情報発信する場合には、「投稿に使用する端末を限定する」「投稿前に他者にチェックしてもらう」といったルールを設けているか。 過去には、私的なアカウントに投稿しようとした内容を誤って企業の公式アカウントに投稿してしまい、炎上につながったケースがある。
社長アカウントへの投稿をチェックする体制はあるか。 社長アカウントは公的-私的の境界線が曖昧であり、また、部下などが投稿前のチェックを実施しづらいことなどが、炎上のリスクを高める一因となっている。
既に騒動になっている事象について謝罪会見を行ったり、謝罪文を公開したりする場合は、それがソーシャルメディア等で話題になることを前提に、文面、テーマ、タイミングなどを慎重に検討しているか。 騒動への対応ミスをきっかけに“ネット炎上”に至ることもある。
ソーシャルメディアによる情報漏えいリスクを社員に認識させているか。 過去には、社員がお弁当の写真をTwitterに投稿した際に重要書類の一部が映り込んでいた事例や、電車内や飲み会の席でした業務上の話を耳にした周りの人が話の内容をソーシャルメディア上に投稿したというケースもある。
自社の「ソーシャルメディアポリシー(行動指針)」を策定し、それを社員に浸透させるためのソーシャルメディア研修を定期的に実施しているか。 ソーシャルメディアの利用を制限するよりも、社員にそのリスクを十分認識させた方が、ネット炎上を回避するうえでは効果がある。また、書き込みの削除に時間とコストをかけても、根本的な解決策とはならない。
既に騒動になっている事象について謝罪会見を行ったり、謝罪文を公開したりする場合は、それがソーシャルメディア等で話題になることを前提に、文面、テーマ、タイミングなどを慎重に検討しているか。 騒動への対応ミスをきっかけに“ネット炎上”に至ることもある。
ソーシャルメディアに消費者等からのクレームが掲載された場合、その後の企業の対応まで逐一ソーシャルメディア上に書き込まれ報告される可能性があることを社員に理解させているか。 そこで不適切な対応をとれば、さらに炎上規模を拡大させてしまうことになる。
自社や商品・サービスがソーシャルメディアをはじめとするインターネット上でどのように語られているのかを、定期的に調べているか。 ネガティブな文脈で語られていることが多いようであれば、本格的に対策を考える必要がある。
ソーシャルメディア上の“トレンド”を把握しているか。 同じトピックでも、時期によって大炎上に発展することもあれば、全く話題にならないこともある。
企業として、消費者や就職活動をしている学生などに誠実に向き合う姿勢があるか。 騒動への対応ミスをきっかけに“ネット炎上”に至ることもある。

ケーススタディ役員実務「“ネット炎上”リスクを軽減したい(会員限定)」はこちら

2016/10/07 【経営上のリスク】“ネット炎上”リスクを軽減したい(会員限定)

 

文責:株式会社エルテス 執行役員 安達 亮介
執筆協力:ソーシャルリスク総研 研究員 横田 潤

企業経営を左右しかねない“ネット炎上”

先日、ある上場企業の株価が短期間で半値近くまで急落しました。その背景には、消費者に損失を与えかねない複雑な契約形態について、ユーザーがソーシャルメディア上で批判したことに端を発する“騒動”があります。その後も同社のビジネスモデルの問題点が、従業員等の関係者と思われる人々から次々とソーシャルメディアを含むインターネット上に告発されるなど、この騒動は未だに収まる気配を見せていません。このような、いわゆる“ネット炎上”は、企業経営を左右しかねないリスクとして、経営陣にとって喫緊の経営課題になっているといっても過言ではありません。

図表1のとおり、日本におけるソーシャルメディアの利用者数は増加の一途をたどっており、2016年末には7000万人弱、インターネット利用者の実に3人に2人がソーシャルメディアを利用するという状況になることが見込まれています。
図表1  日本におけるソーシャルメディア利用者数と利用率の推移

出典:ICT総研

出典:ICT総研

ソーシャルメディア利用者の増加と比例するように、ネット炎上の件数も増加しています。特に、スマートフォン、Twitter、FacebookといったSNSのツールが普及した2011年以降は、炎上に至るまでの情報の拡散量、拡散スピードは飛躍的に高まっています。また、「まとめサイト」と呼ばれる、話題のトピックに関する2ちゃんねるやTwitter上での反応を抽出したサイトに情報がまとめられると、その情報がソーシャルメディア上で再び拡散され、炎上のスピードが跳ね上がる傾向があります。

エルテスの調べでは、炎上件数は2015年にはじめて年間1000件を突破し、今後も増加傾向が続くと見込まれています。
図表2 炎上件数の推移

マスメディアによる批判とソーシャルメディアによる批判の違い

では、企業が実際にネット炎上に遭ってしまった場合、どういった被害の発生が想定されるのでしょうか。

最も影響が甚大なのは、企業のレピュテーションへのダメージ、具体的には、企業イメージや企業価値の毀損です。従来から見られるマスメディアから批判されることと、昨今のソーシャルメディア上で批判されることの違いは、後者では、ネット炎上を引き起こした原因や顛末、世間の反応などを含めたネガティブな情報が半永久的に残るという点です。

マスメディアによる批判はその瞬間、絶大な影響力を持ちますが、次の話題が現れればたちまち世間から忘れ去られます。一方、ソーシャルメディアでの告発を発端とする爆発的な批判の集中(=ネット炎上)がひとたび起こると、その痕跡はインターネット上に残り続けます。実際、数年経ってから企業名や商品名を検索しても、いまだにネット炎上を引き起こした事態の詳細がインターネット上に残っているということが少なくありません。この場合、長期にわたって企業のレピュテーションにダメージを与え、その結果、顧客離れ、売上低下、取引の敬遠、さらには採用活動への悪影響などにつながることも考えられます。

また、炎上の原因に深く関与した個人がインターネットユーザーによる攻撃の標的になるケースもよくあります。具体的には、複数の情報を組み合わせることで、実名、住所、勤務先、家族構成、写真などの個人情報が割り出され、インターネット上に掲載されます。炎上の元となった個人や企業の関係者に攻撃を加えることによって、ある種の“社会的制裁”を与えようというのが、インターネットユーザーの狙いです。後述するように、こうした情報は弁護士を介して削除要請を出すなどして消していくことは可能ですが、ひとたび掲載されてしまうと大量にコピーサイトが作成されるため、“いたちごっこ”状態となって最後は泣き寝入りせざるを得なくなるというケースも多く見受けられます。上述した企業そのもののネット炎上と同様に、数年経ってもインターネット上に痕跡が残ってしまうことは多々あります。

企業が“ネット炎上”するパターン

では、企業が“ネット炎上”するのはどのような場合でしょうか。いくつかのパターンを具体的に見てみましょう。

パターン1 企業公式アカウントの炎上
昨今、広報活動やマーケティング活動の一環でソーシャルメディアを活用しようという企業が増加していますが、その企業の公式アカウントによる不適切な発言がきっかけとなり、炎上が発生することがあります。

その中でもよく見受けられるのが、Twitterの運用担当者が、私的なアカウントに投稿しようとした内容を誤って公式アカウントに投稿してしまい、炎上につながるパターンです。代表的な例としては、某外食チェーンが「不毛な打ち合わせに4.5時間を費やしている。(打ち合わせでは)発言もすることが出来ない」などと公式アカウントで発言し、大騒動に発展したケースがあります。

公式アカウントの炎上は、「投稿に使用する端末を限定する(私用の携帯電話では投稿しないなど)」「投稿前に他者にチェックしてもらう」といった管理体制が十分に整っていない場合に発生することが多くなっています。

パターン2 社長アカウントの炎上
公式アカウントのみならず、社長のソーシャルメディア・アカウントも炎上することがあります。このパターンで多いのは、社長がユーザーからのクレームに激高して暴言を吐いてしまい、炎上に発展するケースです。

某衣料通販会社の社長は、ソーシャルメディア上で「通販の送料が高い」と発言したユーザーに対し「お前みたいな奴は二度と注文しなくていい」と発言し、大炎上を招きました。また、某外食チェーンの社長が「口に合わないんだったら来なければいい」とユーザーに発言し、炎上した事例もあります。

社長のソーシャルメディア・アカウントは、公的なアカウントと私的なアカウントの境界線が曖昧になりがちであること、また、経営トップのアカウントという性格上、部下などが投稿前のチェックを実施しづらいことなどが、炎上のリスクを高めている原因と言えます。

パターン3 社員による失言
社員が自らの不適切行為などをTwitterに書き込んだことが原因で、炎上が発生することもあります。ここでいう不適切行為とは、業務上のものである場合もあれば、私生活の中で行われたものである場合もあります。

そのアカウント自体は、勤務先や実名などの個人情報が伏せられたものであっても、ネットユーザーが実名のFacebookアカウントで公開されている画像などとの共通点や過去の投稿内容などを詮索すれば、比較的容易に「個人情報」が特定されてしまいます。その結果、過去までさかのぼって洗いざらい当該個人の投稿が調べ尽くされてしまうことも珍しくありません。

パターン4 騒動への対応ミス
既に騒動になっている事象について謝罪文や謝罪会見などにより対応したとしても、その対応に問題があったり、さらなる疑念を生むような中途半端な対応であったりした場合には、こうした対応自体が原因で炎上に至ることもあります。

謝罪会見を行ったり、謝罪文を公開したりする場合は、それがソーシャルメディア等で話題になることを前提に、文面、テーマ、タイミングなどについて慎重に検討することが求められます。

パターン5 情報漏えい
情報漏えいというと、ハッキングなどによる大がかりなものをイメージされる方も多いかもしれません。しかしながら、ソーシャルメディアの普及によって、情報漏えいのリスクはより身近なものになっています。

例えば、社員の方が机で食べたお弁当の写真をTwitterに投稿した際に、重要書類の一部が映り込んでいたという事例が実際に発生しています。また、電車内や飲み会の席で業務上の話をしたところ、それを聴いていた周りの人が話の内容をソーシャルメディア上に投稿したというケースもあります。

パターン6 商品やサービスに対する消費者等からのクレーム
商品やサービスに問題があったり、顧客に対して不適切な対応をとった場合、消費者や顧客によってソーシャルメディア上にクレームを書き込まれてしまうことがあります。代表的な事例としては、食品に虫が混入している状態を撮影した写真付きの投稿がソーシャルメディアによって一気に拡散してしまったケースがあります。

一度こうしたクレームが投稿されると、その後の企業の対応まで逐一ソーシャルメディア上に書き込まれ、報告されるケースも多く、そこで不適切な対応をとれば、さらに炎上規模を拡大させてしまうことになります。

パターン7 役員に対する悪口
役員に対する悪口がインターネット上に書き込まれる場合、その舞台となる代表的なメディアが「2ちゃんねる」です。2ちゃんねるには多くの企業や企業グループ専用のスレッドが立てられており、そこでは従業員と思われる人々が、労働環境や待遇など様々なトピックについて語っています。

その中で、役員が話題に上ることもあります。匿名で投稿が行われる2ちゃんねるでは過激な書き込みも多く、役員個人が実名で公然と批判に晒されることも珍しくありません。

パターン8 採用活動
昨今、就職活動中の学生が、面接や会社説明会、OB訪問などの内容をソーシャルメディア上に投稿するケースが増えています。例えば学生が「圧迫面接だった」と書き込めば、これをきっかけに「ブラック企業」との批判を受けることもあります。

ネガティブな書き込みを削除することは可能か?

ソーシャルメディアや2ちゃんねるなどに自社や自社商品・サービスに対するネガティブな風評や役員の悪口を書き込まれた場合、「削除したい」と考えるのは当然でしょう。しかし、上記でも触れたとおり、書き込みの削除は非常に困難であり、かつ、効率が悪いというのが実情です。

その主な理由として、「ミラーサイト」の存在が挙げられます。ミラーサイトとは2ちゃんねるの内容をそのままコピーしたサイトであり、1つのスレッドに対し複数存在しているのが通常です。たとえ2ちゃんねるそのものからは懸案の書き込みを削除出来たとしても、このミラーサイトには書き込みが残ります。こうしたミラーサイトは2ちゃんねるが管理しているものではないため、一括して削除することは出来ません。削除するにはサイトごとに削除手続きをとる必要があり、非常に手間がかかります。その途中で新たにネガティブな書き込みが行われれば、その都度同じ削除手続きを繰り返さなければならず、“いたちごっこ”に陥ります。仮に2ちゃんねる及びミラーサイト両方の書き込みを削除出来たとしても、GoogleやYahoo!などで企業名や商品名などを検索すると、検索結果にはこれらの書き込みの一部が表示されますので、ユーザーに対し引き続きネガティブな印象を与え続けることになります。

このように、書き込みの削除に時間とコストをかけても、根本的な解決策とはなり得ません。

社員のSNS利用を制限することは有効か?

経営陣としては、「削除が事実上困難であるならば、いっそのこと社員のソーシャルメディアの利用そのものを制限することは出来ないのか」と考えるかもしれません。

しかしながら、この場合、業務時間外におけるソーシャルメディアの利用を会社が制限することが果たして法的、道義的に適切であるのかという問題が生じます。また、既にFacebookで実名、企業名を公開してビジネス用途に活用している人も多いため、ソーシャルメディアの利用そのものを制限することは現実的とは言えません。こうした中で、例えば「Twitterは使用禁止!」といった社員を抑圧するようなルールを強制すれば反発を招く可能性が高く、社員のモチベーション低下につながりかねない上、ルールを守らない社員が出てくることも予想されます。

したがって、企業がネット炎上リスクを低減するためには、社員にソーシャルメディアの利用そのものを制限したり、細かなルールを設定したりするよりも、社員にソーシャルメディアのリスクを認識させることに努めた方が効果があります。具体的には、ソーシャルメディア上でのたった一つの書き込みが場合によっては企業そのものの将来を左右し、全社員やその家族、関係者を巻き込む大きな騒動に発展しうるという現実を理解してもらい、それを社員の意識の中に定着させるということです。

そのためには、まず自社の「ソーシャルメディアポリシー(行動指針)」を策定する必要があります。これは、自社がソーシャルメディアをどのようにとらえているか(例えば、「情報発信を通じてお客様に商品、サービスの理解を深めていただくためのメディアとする」など)、および具体的な方針(例えば、「公式アカウントは自社商品やサービスを発信するツールとしては利用するが、お客様への返信は行わない」など)、また、それを踏まえ社員にどういったことを期待するのか(例えば、「個人としての投稿であっても、○×社の社員であることを意識し、内容に細心の注意を払う」「相手の発言を傾聴する姿勢を忘れず、良識ある投稿を心がける」など)を明示するものです。

ソーシャルメディアポリシーを社員に浸透させるためには、社員を対象に定期的に「ソーシャルメディア研修」を実施し、自社のソーシャルメディアポリシーを深く理解してもらう必要があります。研修では実際の炎上事例を紹介し、社員一人ひとりの行動がいかに企業全体に影響を及ぼすものであるのかを意識付けることができれば、より効果的でしょう。

問われるソーシャルメディアへの理解と企業の姿勢

ソーシャルメディアを活用する必要性や活用の方法は業種・業態によって様々ですが、いずれにせよ、企業が完全にソーシャルメディアから距離を置くということは事実上不可能です。というのも、企業自身がソーシャルメディアを使って情報発信を行うか行わないかを問わず、ネットユーザーがソーシャルメディア上でやり取りする際に、企業や商品が話題にのぼることを防ぐことは出来ないからです。

企業としては、この現実を受け入れ、まずは自社や商品・サービスがソーシャルメディアをはじめとするインターネット上でどのように語られているのかを、定期的に調べてみることが重要です。その上で、ネガティブな文脈で語られていることが多いようであれば、本格的に対策を考えるべきでしょう。

また、ソーシャルメディア上には、その時々によって、炎上しやすいトピックとそうでないトピックがあります。同じような内容の“つぶやき”でも、時期によって大炎上に発展することもあれば、全く話題にならないこともあります。企業がソーシャルメディアを利用して情報発信を行う場合は、こうしたトレンドを把握することも求められます。

また、企業として消費者、あるいは就職活動をしている学生などに、常に誠実に向き合う姿勢も重要です。例えば就職活動中の学生に対しては、限られた時間の中で自社に興味を持ちアクションを起こしていただいたことに感謝し、その純粋な想いに応えようとしている姿勢を示すことが求められます。こうした姿勢が就職活動中の方々にも伝われば、ネガティブな書き込みをされる可能性を大幅に減らすことが出来るのではないでしょうか。

以上のとおり、ネット炎上に関しては、「書き込みを削除する」「使用を制限する」といったいわば強権的なアプローチよりも、ソーシャルメディアの特性を理解し、リスクを予め想定した上で、健全な利用を促すといったソフトなアプローチをとった方が、結局は発生リスクを軽減することにつながります。経営陣の方は、企業としてソーシャルメディアをはじめとするインターネット・メディアに対してどのように接するべきなのか、是非じっくりと考える機会を設けてみていただければと思います。

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本ケーススタディを最後まで閲覧した方は、知識の定着度を確認するため、下の右側のボタンを押してミニテストを受けてください(ミニテストを受けない限り、本ケーススタディの閲覧履歴は記録されません)。
また、本ケーススタディを閲覧して感じたことや気付いた点(学んだ点、疑問点、自社の課題など)を、備忘録として登録しておくことができます。登録を行う場合には、下の左側の「所感登録画面へ」ボタンを押し、登録画面に進んでください。過去に登録した内容を修正する場合も、同じ操作を行ってください。

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2016/10/07 従業員持株会の拠出金への奨励金額が増加している理由

東証上場企業のうち従業員持株会を導入している企業の比率は9割近く(2016年3月末で89%)あり、おおむね導入済みと言える状況だが、導入済みの企業における次の課題は「奨励金の額の引き上げ」と言えそうだ(奨励金についてはケーススタディ「【株価】株価が安すぎるのでは?」の「(5)持株会の利用」を参照)。

東証上場企業のうち従業員持株会を導入している企業の比率は9割近く : 2016年3月末現在の東京証券取引所に上場している内国企業3,508社のうち、大和証券、SMBC 日興証券、野村證券、みずほ証券及び三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券の5社のいずれかと事務委託契約を締結している従業員持株制度を有する3,123社の割合。

従業員持株会の拠出金への奨励金とは、企業が従業員持株会の加入者である従業員に対し、持株会を通じた株式取得に際して付与する金銭のこと。奨励金は、税務上、従業員に対する給与として扱われる(源泉所得税が課税される)。支給される奨励金の額に法的に明示された上限額は存在しないが、日本証券業協会の「持株制度に関するガイドライン」によると「福利厚生制度の一環として取り扱われる範囲内において、定時拠出金に関して一定比率を乗じた額又は一定額の奨励金を付与することができる」とされている。

では、「福利厚生制度の一環として取り扱われる範囲内」とは具体的にどの程度の奨励金の支給額を指すのであろうか。この点について公的なガイダンス・・・

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2016/10/07 従業員持株会の拠出金への奨励金額が増加している理由(会員限定)

東証上場企業のうち従業員持株会を導入している企業の比率は9割近く(2016年3月末で89%)あり、おおむね導入済みと言える状況だが、導入済みの企業における次の課題は「奨励金の額の引き上げ」と言えそうだ(奨励金についてはケーススタディ「【株価】株価が安すぎるのでは?」の「(5)持株会の利用」を参照)。

東証上場企業のうち従業員持株会を導入している企業の比率は9割近く : 2016年3月末現在の東京証券取引所に上場している内国企業3,508社のうち、大和証券、SMBC 日興証券、野村證券、みずほ証券及び三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券の5社のいずれかと事務委託契約を締結している従業員持株制度を有する3,123社の割合。

従業員持株会の拠出金への奨励金とは、企業が従業員持株会の加入者である従業員に対し、持株会を通じた株式取得に際して付与する金銭のこと。奨励金は、税務上、従業員に対する給与として扱われる(源泉所得税が課税される)。支給される奨励金の額に法的に明示された上限額は存在しないが、日本証券業協会の「持株制度に関するガイドライン」によると「福利厚生制度の一環として取り扱われる範囲内において、定時拠出金に関して一定比率を乗じた額又は一定額の奨励金を付与することができる」とされている。

では、「福利厚生制度の一環として取り扱われる範囲内」とは具体的にどの程度の奨励金の支給額を指すのであろうか。この点について公的なガイダンスはない。ただ、奨励金支給額があまりに多額であれば利益供与に該当するリスクがある。そこで、実務上は東京弁護士会会社法部「利益供与ガイドライン」の中の「3%ないし20%の程度であれば問題ないと思われる」との記述を頼りに、「20%」が「福利厚生制度の一環」として”問題なし”の奨励金水準の上限として取り扱われている。もちろん「20%」を超えたからと言って、ただちに問題が発生するわけではなく、上述したとおり利益供与に該当するリスクが高まるに過ぎない。実際、東京証券取引所が2016年9月30日に公表した「2015年度従業員持株会状況調査」によると、拠出金1,000円につき「200円以上」の奨励金を支給している東証上場企業は137社存在する(このうち200円“超”の企業数は残念ながら非公表)。2005年の調査では「200円以上」の奨励金を支給している上場企業は38社にとどまっており、年々増加していることがわかる。奨励金支給額を増額する企業数の増加に伴い、拠出金1,000円当たりの奨励金平均支給額も、前年度(2014年度)調査時の78.68円から80.04円に増加している。拠出金1,000円当たりの奨励金平均支給額が80円を超えたのは、東証が奨励金支給状況の調査を開始した1999年以降初めてだ。

利益供与 : 「株式会社は、何人に対しても、株主の権利の行使に関し、財産上の利益の供与(当該株式会社またはその子会社の計算においてするものに限る)をしてはならない」という会社法上の制限
奨励金 : 東証の調査では、買付手数料や事務委託手数料に対する補助を除いている。

奨励金平均支給額が増加する一方で、従業員持株会への加入率は減少傾向にある。2005年には46.71%あった加入率は、2015年度には39.96%にまで減少している。その背景には、終身雇用制度が崩れてきたことがと考えられる。

上場企業における従業員持株会は、相場が日々変動する株式をドルコスト平均法により取得するため、長期的投資に向いた手法であり、加入する従業員に資産形成を促す。また、従業員持株会への加入は従業員に自社の株価を意識させる契機となり、従業員への長期インセンティブにもなる。一方、企業にとっては、株式市場における安定的な買い手兼安定株主として機能する。従業員持株会への奨励金が高額化の背景には、「福利厚生制度の一環」という建前を維持しつつも、従業員持株会が株式市場で果たす役割への企業の期待感があるのは間違いない。従業員持株会の加入率低下に悩む上場企業の経営陣は、奨励金の支給額の増額を検討しておきたいところだ。

ドルコスト平均法 : 定期的に同額の資金を拠出する投資方法。値上がり時の購入数が減り、値下がり時の購入数が増えるため、短期的な時価変動に振り回されることがなく、長期的投資に向いていると言われる。

2016/10/07 【ケーススタディミニテスト】株主総会での動議提出に備えたい(会員限定)

【問題1】

会社法では、株主総会における「議題」と「議案」は同じものとして扱われている。


正しい
間違い
【問題2】

「剰余金の配当」という議題の場合、実質的動議により配当額を「増額修正」することも「減額修正」することも可能である。


正しい
間違い
【問題3】

「合併契約」や「吸収分割契約」の承認を求める議題に対して、これらの契約内容の修正を求める動議は適法である。


正しい
間違い
【問題4】

株主総会で適法な実質的動議が出た場合に、原案に賛成の議決権行使書は「反対」、原案に反対の議決権行使書は「賛成」として取り扱う。


正しい
間違い
【問題5】

株主総会で議長は手続的動議を取り上げるか否かを自由に決めることができるため、株主から議長不信任動議が出されても、議長は無視して議事を進行できる。


正しい
間違い