コーポレートガバナンス・コードの補充原則4-11③が求めている取締役会の実効性評価を通じて、各社がコーポレートガバナンス報告書で自社の取締役会における課題を開示している。その中でも最も多く見られる課題の一つが、戦略などの重要なテーマに関する議論の不足である。取締役会において戦略の話がされていない、時にはそもそも戦略が不在に等しいといった問題意識が、日本企業において高まってきている。この評価結果を受け、今後は多くの企業で取締役会に上程する議題の見直しが検討されるだろう。
その際に大きな問題になるのが、「いかに取締役会の決議事項を減らすか」ということである。・・・
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