従業員持株会を設けるなどして、社員による株式保有を促している上場会社は少なくない。こうした社員株主が自社の株主総会に出席することもあるが、仮に社員株主が株主総会の質疑の際に積極的に発言したとしたら、一般株主はどのように感じるだろうか。社員株主が“無難”な質問をし、その結果として一般株主の質問時間が減れば、一般株主からは不満の声が上がるかもしれない。また、社員株主による質問数や時間の程度によっては、違法性が出てくる可能性がある。
まさにこの点が論点になった裁判の・・・
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