印刷する 印刷する

「9連休義務付け」のメリット

労働基準法の改正により、今年(2019年)4月から企業規模にかかわらず「年5日」の年次有給休暇(以下、有休)を取得させる義務が生じる(年10日以上の有休を有する従業員に限る)。これを受けて、有休取得率アップに向けた対策を検討している企業は少なくない。

こうした中、企業に導入を勧めたい制度が「9連休義務付け」だ。これは、全従業員に「2回の土日の間の平日をすべて有休とすることによる9連休を1年のうちに1回は必ず取らせる」というもの。数年前にIT企業が福利厚生制度として導入し話題となったが、今般の労働基準法改正にきっかけに再び脚光を浴びている。

この制度のポイントは、「連休」であること、そして、「休んでいる間、会社とは一切の連絡を絶つ(会社からも連絡を入れない)」ということだ。そうすると、必然的に「その間の業務を代行する者」が必要となり、それによって次のようなメリットが得られる。

1.不正の防止
別の者が業務を担当する期間を設けることで、横領などの不正を発見し、もしくは未然に防ぐことが可能となる。・・・

このコンテンツは会員限定です。会員登録(有料)すると続きをお読みいただけます。

続きはこちら
まだログインがお済みでない場合は
ログイン画面に遷移します。
会員登録はこちらから