CO₂と並ぶ環境問題に位置付けられるプラスチックごみだが、このプラスチックごみ問題をより深刻化させることになりそうなのがコロナ禍だ。宅配やテイクアウト食品用の使い捨て容器、感染防止のためのフェイスシールドや医療用手袋などプラスチック製品の利用が世界中で急増しており、例えば米国では今年の使い捨てプラスチック製品の消費が例年と比べ300%増加するとの予測もある。ESG投資を行う機関家は企業に対し、一層のプラスチックごみ削減努力を求めてくるだろう。
ESG投資 : 「Environmental(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」に優れた企業に投資すること。
ただ、「利便性」を求める現代人の本質が変わらない以上、プラスチックごみの削減は容易なことではなく、ここにプラスチックごみ問題の根深さがある。それを象徴するのが、・・・
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