長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態を問わない公正な待遇の確保などを実現するため、以前から存在していた8つの労働関係の法律の改正を総称する「働き方改革関連法」により、一般企業については既に時間外労働の上限が原則360時間(労使合意がある場合でも720時間)とされているが、「自動車運転者」については令和6年(2024年)4月から時間外労働の上限が960時間となる。これを受けて、厚生労働省に設置された労働政策審議会の労働条件分科会では「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(平成元年労働省告示第7号 以下、新基準)の見直しを進めてきたが、その作業がほぼ終わり、年内にも新基準が告示される見通しとなっている。「自動車運転者」に関する基準というと、運送業界にのみ関係する話と思われがちだが、実はそうではない。・・・
8つの労働関係の法律 : 労働基準法、労働時間等設定改善法、労働安全衛生法、じん肺法、パートタイム労働法、労働者派遣法、労働契約法、雇用対策法
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