香港のアクティビストファンドであるオアシスマネジメント(以下、オアシス)が、フジテックの社外取締役の解任など(*)を求め臨時株主総会の招集を請求したことは2022年12月8日のニュース『オアシスがフジテックに総会招集を請求 「責務を果たさない」社外取全員の解任を目指す』でお伝えしたとおり。
* 本臨時株主総会では、社外取締役の選任・解任議案以外に、オアシスから報酬プランに関する下記の議案も提案されていた。それぞれの成否や賛成割合は次のとおり。
第4号議案「社外取締役の個人別の基本報酬額の決定の件」可決(51.23%)
第5号議案「社外取締役に対する事後交付型株式報酬の付与の件」可決(50.98%)
第6号議案「社外取締役に対する株価条件付後交付型株式報酬の付与の件」否決(47.57%)
第7号議案「取締役(社外取締役を除く)に対する株価条件付後交付型株式報酬の付与の件」否決(47.91%)
第4号議案「社外取締役の個人別の基本報酬額の決定の件」可決(51.23%)
第5号議案「社外取締役に対する事後交付型株式報酬の付与の件」可決(50.98%)
第6号議案「社外取締役に対する株価条件付後交付型株式報酬の付与の件」否決(47.57%)
第7号議案「取締役(社外取締役を除く)に対する株価条件付後交付型株式報酬の付与の件」否決(47.91%)
その後、2023年2月24日に開催された臨時株主総会では、会社提案の社外取締役の選解任議案はすべて(2名)否決される一方、オアシス提案の社外取締役解任議案は5名中2名が否決、さらに同社外取締役選任議案も5名中2名が否決されるなど、“痛み分け”となった。候補者ごとの決議結果と議決権行使助言会社の推奨内容をまとめると下表のとおり(青字は否決された議案)。・・・
このコンテンツは会員限定です。会員登録(有料)すると続きをお読みいただけます。