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些末な金融実務の知識不足が招いた巨額横領事件

粉飾決算や商品性能の虚偽表示などインパクトのある企業不祥事が世間を騒がせる一方で、企業にとって最も“身近”で発生率も高い不正と言えるのが横領だ。今月初めにも、北越紀州製紙の子会社である北越トレイディングの元総務部長が15年間で約25億円を着服し、ギャンブルや複数の愛人との遊興費などに費消していたとして逮捕された(北越紀州製紙のリリースはこちら)。北越トレイディングでは着服額を「長期未収入金」に振り替えるとともに貸倒引当金等を計上、過去の財務諸表の修正を余儀なくされている(社内調査の報告書はこちら)。

逮捕された元総務部長の着服手口は、・・・

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