サイバー空間をめぐる脅威というとランサムウェアを想起しがちだが、ランサムウェアよりも被害額が大きいと言われているのがビジネスメールによる送金詐欺だ。ビジネスメールによる送金詐欺とは、経営者や取引先からの正当なビジネスメールを騙って偽の銀行口座への振込を誘導する手口の詐欺であり、いわば企業をターゲットにした“振り込め詐欺”と言える。BEC(Business E-mail Compromise)と称されることもある。2017年12月に3.8億円の被害にあった日本航空や2019年8月に約40億円の被害にあったトヨタ紡織ヨーロッパの事例など、上場会社グループがビジネスメール詐欺による被害を蒙るケースも少なくない。
このビジネスメール詐欺による送金被害にあったことを公表したのが、・・・
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