3月決算の上場企業では、株主総会招集通知の発送に向けた準備が佳境を迎えている。2014年2月にスチュワードシップコードが施行されてから2回目、そして、株主との対話に関する原則(第5章)を盛り込んだコーポレートガバナンス・コードの施行(6月1日~)後初めてとなる今回の株主総会で、投資家がどのような議案に注目しているのか、企業にとっては気になるところだろう。
経産省が国内外の機関投資家などを対象にした「機関投資家が重視する株主総会議案」に関するアンケートによると、「極めて重視する」「重視する」という回答が最も多かったのが、取締役選任議案(極めて重視:52%、重視:34%)だ(2015年4月24日公表の「株主総会の招集通知等に対する機関投資家の評価ポイント ~スチュワードシップ・コードを踏まえて~」)。そして、取締役選任の賛否を判断する際に必要な情報として、・・・
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