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際限ない“開示競争”にブレーキも 投資家の意外な本音

四半期開示にプレビュー取材と、企業は投資家向けの情報発信に追われてきた。その背景にあるのは、投資家の中に存在するある種の“脅迫観念”だ。投資家は「知っているべき情報」を知らずに投資判断を下し、損失を生じさせた場合には受託者責任を問われかねないため、短期とはいえ株価に影響し得る情報を「他人が知っていて自分が知らない」状態に陥ることは避けたい。そこで、企業が発信する情報はもちろん、証券会社のアナリストやメディア等が発信する情報も含めて一通りの情報を収集しなければならず、その情報ニーズに応えようとする企業、アナリスト、メディア等が情報を収集・発信する――-という悪循環が生じてきたことは否定しがたい。

プレビュー取材 : アナリストや投資家、メディアなどにより行われる、業績発表の前に予想との乖離を探るために行われる取材のこと。

しかし、最近はこのような流れにブレーキがかかりつつある。

四半期開示に対しては、・・・

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