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株を保有していない投資家との対話に応じるべきか

英国から“輸入”されたスチュワードシップ・コードは、日本語では「責任ある機関投資家の諸原則」と訳されている。「責任ある」という言葉からは、同コードは機関投資家による「株式保有」が前提になっていると感じる向きは多いだろう。同コードの指針の冒頭では「エンゲージメントなどを通じて、企業価値の向上やその持続的成長を促すことにより、顧客・受益者の中長期的な投資リターンの拡大を図るべき」とされており、その実現にはやはり株式の保有が前提になると考えるのが自然だが、この点について投資家の中には両論がある。

スチュワードシップ・コード 指針1-1
機関投資家は、投資先企業やその事業環境等に関する深い理解に基づく建設的な「目的を持った対話」(エンゲージメント)などを通じて、当該企業の企業価値の向上やその持続的成長を促すことにより、顧客・受益者の中長期的な投資リターンの拡大を図るべきである。

ESGの分野で近年テーマの1 つとなっている・・・

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