国際会計基準(以下IFRS)を採用する企業が増加しているが、その大きな理由の1つが、日本の会計基準(以下、日本基準)では毎期償却しなければならない「のれん」が非償却とされているということだ(ただし、毎期減損テストが実施される)。では、のれんを償却しないことによる影響はどれほどのものだろうか。
減損テスト : 減損の兆候の有無を評価し、兆候があれば帳簿価額と回収可能価額とを比較すること
IFRS任意適用会社の有価証券報告書を見ると、一部の会社は、日本基準の適用によりのれんを償却した場合の影響額(概算)を記載している(「第一部【企業情報】第2【事業の状況】1【業績等の概要】」参照)。 具体的には下表のとおりだ・・・
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