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ヘッジファンドの投資戦略

経営陣にとって、自社の株価動向は気になるものだ。株価が大きく変動している場合には、その理由を把握するために証券会社に照会することもあろう。その場合、しばしば「外国人やヘッジファンドが買っている(売っている)」という回答が返ってくる。

ただ、このような回答は実質的に「理由は分かりません」と言っているに等しい。買手や売手の中に外国人やヘッジファンドがいるのは当然であり、そのこと自体は重要ではないからだ。重要なのは、「どのような戦略」のファンドが「何を目的に」売買をしているのかという点である。

ヘッジファンドの投資手法の1つに、2016年7月21日の新用語・難解用語辞典に掲載した(M&A、リストラなど個別企業の重要な「イベント」を投資機会ととらえる)イベントドリブン戦略があるが、これ以外にもヘッジファンドの典型的な投資手法として、「ロング・ショート」「グローバル・マクロ」「マネージド・フューチャーズ」などの戦略がある。それぞれについて簡潔に説明しよう。

ヘッジファンドの伝統的な投資手法と言えるのが・・・

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