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会計基準の改正で「財務の安全性」への評価が悪化も

企業の財務の安全性を計る財務指標として代表的なものに「流動比率」がある。流動比率は、貸借対照表(B/S)上の流動負債(1年以内に支払わなければならない負債)を流動資産(流動負債の支払いに回すことができる資産)がどの程度上回っているか(あるいはどの程度下回っているか)を示す指標であり、流動比率が高い企業ほど財務の安全性が高いと評価される。算定式は下記のとおり。

財務の安全性 : 債務支払い能力

流動比率の算定式
流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100

この流動比率に影響を与える「税効果会計基準」の改正案が、2017年6月6日に企業会計基準委員会(ASBJ)から公表されている。この改正により流動比率が悪化(=財務の安全性への評価が悪化)し、対策が求められる企業も出てくるだけに、上場企業の役員としては改正の概要をチェックしておきたいところだ(税効果会計を良く理解できていない場合は、まず(新用語・難解用語)資産負債法を参照)。

今回の改正のポイントは、・・・

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