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3月決算企業、IFRS適用の趨勢は?

 3月期決算の企業の決算が出揃ったが、決算内容とともに注目を集めていたのは、2014年3月期からIFRS(国際会計基準)を適用する企業がどれだけ増えたのかという点だ。

 2014年3月期からIFRSを適用した企業は、下表【2014年3月期にIFRSを適用した企業】に示した16社だった。この結果、IFRSに基づく財務諸表を開示済みの企業はトータル33社となり、IFRS任意適用を正式に表明している企業と合わせると「41社」がIFRSを適用することになった(2014年5月30日時点)。

 このようにIFRS適用企業が徐々に増えつつあるのは間違いないが、下表の業種を見ても分かるとおり、IFRS適用企業の多くは製薬業と総合商社であり、業種に広がりを欠いていると言える。金融庁などが任意適用拡大に力を入れているにもかかわらず、適用企業数・業種とも期待外れというのが率直な印象だろう。

 では、なぜこの様な結果になったのだろうか。その理由は大きく2つある。1つは、・・・

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