2018年6月19日のニュース「英国、非上場の大企業にもCGコード」でお伝えしたとおり、英国では「非上場」の大企業向けのコーポレートガバナンス・コード(以下、CGコード)の策定が進んでいるが、このほどコーポレートガバナンスに関する独立の規制機関である財務報告評議会(FRC)からその草案が公表された。非上場大企業向けCGコードは、英国政府が6月11日に国会に提出したコーポレートガバナンス改革法案に「コーポレートガバナンスへの取り組みの公表を非上場大企業に義務付ける」旨が盛り込まれたことを受け、政府が産業界の代表者で構成されるグループに策定を依頼していたもの。
非上場の大企業に対しコーポレートガバナンス・コードの遵守状況の公表が法的に義務付けられるのが2020年からであるため、英国政府は今年(2018年)12月までに非上場大企業向けCGコードの最終版を完成させる計画だ。すなわち、非上場大企業は2019年におけるコーポレートガバナンス・コードの遵守状況を2020年から公表することが求められることになる。
英国で非上場大企業向けCGコードが策定されることとなった背景には、・・・
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