監査法人(以下、会計監査人)が年度決算に対する監査のたびに企業に提出する監査報告書は、「報告書」とは言っても、決算書が適正かどうかについて会計監査人の意見が一行で記載され、公認会計士がサインしただけのシンプルなものであり、投資家からは「会計監査人の判断が“ブラックボックス”になっている大きな要因」との批判が少なくない。
監査報告書 : 経営者の作成した財務諸表が、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、企業の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況をすべての重要な点において適正に表示しているかどうかについて監査人の監査意見を述べた報告書のこと。
こうした中、2021年3月決算の財務諸表について・・・
このコンテンツは会員限定です。会員登録(有料)すると続きをお読みいただけます。