貧困の撲滅など、世界が抱える様々な社会的問題解決のための投資、すなわち「(社会的)インパクト投資」が欧米を中心に急速に広がっている。インパクト投資は、これまでは「融資」が中心だったが、最近は官民連携の「ソーシャル・インパクト・ボンド」といった形で、債券投資の分野にも登場している。さらに、株式投資の分野でも活発化しており、その対象もベンチャー企業から上場企業まで幅広い。こうした中、上場企業からしばしば聞かれる疑問が、「インパクト投資とESG投資はどう違うのか」というものだ。
ESG投資 : 「Environmental(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」に優れた企業に投資すること。
両者の最大の違いと言えるのが、・・・
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