既報のとおり、議決権行使助言会社最大手のISSは2020年版の議決権行使助言方針(ポリシー)の改定に向けた「グローバル・サーベイ(ISS Opens Global Policy Survey for 2020)」を実施、2020年版の日本向けポリシーについては、(1)株式持ち合い、(2)ROE基準の2つに関連した論点を提示し、機関投資家や公的機関などからオープン・コメントを募集していたが(2019年7月29日のニュース『ISS、株式持合を「日本で最も深刻なガバナンスの問題」と指摘』参照)、9月11日、その調査結果が公表された(株式持ち合いについては17ページ~、ROE基準については25ページ~参照)。それぞれについて調査結果の内容をお伝えする。・・・
ROE : Return On Equity=株主資本利益率(利益/株主資本)。実務上、ROEの利益には「当期純利益」を使うことが多い。これは、株主資本に対応するのは、株主資本に帰属する当期純利益であるとの考え方による。
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