機関投資家の団体であるジャパン・スチュワードシップ・イニシアティブ(JSI)の設立が(2019年)11月27日に公表された。運用機関を中心に40の団体・個人が会員となり、代表に青山学院大学の北川名誉教授を迎え、事務局は日本取引所グループとその関係会社で議決権行使プラットフォームを運営するICJが担う。さらに、オブザーバーに金融庁と日本経済団体連合会が名を連ねており、政策当局および経済界を取り込んだ大きな動きと言える。
JSIは設立趣旨として、「スチュワードシップ活動にかかる実務的な課題について、アセットオーナー・運用機関・関連する業界関係者との間で幅広く自由な対話を促進し、対応策等の検討やベストプラクティス等の共有を通じて、その成果を業界関係者全体の財産として共有していく場となること」を目指すとしている。当面の活動としては「スマートフォーマット(後述)」の見直し、およびアセットオーナーへの情報提供などを進める模様。
「スマートフォーマット」とは、・・・
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