財務諸表を作成するにあたっては様々な「見積り」が必要になる。繰延税金資産の回収可能性の判断(繰延税金資産については(新用語・難解用語)資産負債法 参照)、減損会計における将来キャッシュ・フローの見積りはその代表例と言える。新型コロナウイルスの感染拡大は経済・企業活動に広範な影響を与えており、また、今後の広がり方や終息時期を予測することは困難な状況にある。このため、会計上の見積り、特に将来損益や将来キャッシュ・フローを予測することも極めて困難となっている。
減損会計 : 固定資産について、将来の現金回収見込額が簿価を下回った場合に、下回った分だけ損失を計上すること。
こうした中、企業会計基準委員会(ASBJ)は・・・
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