役員のスキル・マトリックスを株主総会招集通知や統合報告書で開示する上場企業は2018年頃から見受けられ始め、以来、増加の一途を辿っている(2020年2月26日のニュース「2019年におけるスキル・マトリックス開示の傾向」参照)。最近では、スキル・マトリックスが経営権を巡る争いの材料に使われる事例も発生している(2020年6月19日のニュース「“お家騒動”で双方が異なるスキル・マトリックスを示す事態に」参照)。
スキル・マトリックス : 取締役のスキル・能力の開示手法。縦軸に各取締役の氏名、横軸にスキル・能力を分野別に並べ、各取締役がスキル・能力を有する分野に丸印をつけるといった形式をとることが多いため、「スキル・マトリックス(あるいはマトリクス)」と呼ばれる。
スキル・マトリックスは文字通り自社の役員陣のスキル・能力のダイバーシティを投資家に示すために作成・開示されるものだが、スキル・マトリックスより一歩踏み込んだ取り組みと言えるのが、・・・
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